DATプロジェクトメンバー

札幌およびニューヨークで展覧会をつくる本プロジェクトの2年間のカリキュラムに参加する「DATプロジェクトメンバー」。今回の選考では、現代のテクノロジーと社会、アート、自身の表現や実践との関係性に課題意識を持つ、20代から40代までの12名を採択しました。2026年度より、美術領域にとどまらず、起業家や新規事業開発従事者、研究者など、多様な専門性をもつメンバーが本プロジェクトに参画します。

応募概況

募集期間
2026年2月22日(日)~3月15日(日)【22日間】
応募総数
95名
採択人数
12名【選考通過率12.6%】

審査総評

アート&テクノロジーをテーマに新たな手法で展覧会を協働でつくるという、ほかに類を見ないプログラムにもかかわらず、今回の公募には予想を上回る多くの応募が集まりました。審査においては、「藝術と技術」「東洋と西洋」「コンセプトの構築と批評的対話」といった本プロジェクトの方向性に対する応募者それぞれの課題意識を重要視しました。また、複数の設問による調査課題では、論理的思考力、調査方法、構想力を評価しました。同分野のアートセンターやフェスティバルでは女性作家の起用が2割程度に留まるというジェンダーバランスの課題が指摘されていますが、今回の公募では多様な職種を対象とすることで、応募・採択ともに女性比率にも広がりが見られました。応募状況から見えてきた同分野の教育機会への関心とニーズの高さを受け止め、本プロジェクトの今後の活動展開に活かしていきます。

藤幡正樹氏コメント

公募期間が短かったにも関わらず、95人もの申請があり、挑戦してくれた皆さんのエネルギーにとても感謝しています。この活動がこんなに注目されていることに勇気づけられました。選出された12人のプロジェクトメンバーは、これからコンセプトの開発プロセスをいっしょに相互に共有していきます。そこから具体の展示を作り上げていくことになります。テクノロジーが身体の延長としての道具の領域であった時代は終わっています。現在の世界では、人間はテクノロジーにプログラムされているといっても過言ではありません。テクノロジーなくしては生きていけないにも関わらず、それは自分で操作できるものではなくなっているのです。アーティストにとって、この問題を考えずに活動することは不可能です。この問題を広く示すこと、それを越えて未来に向けてなんらかの可能性を提示することをこの12人メンバーと進めることができることは幸いです。